【全国に潜む危険】擁壁倒壊事故の実態、予防と補償のすべて
〜暮らしを守るために、いま必要な「気づき」と「行動」〜
■ はじめに:静かに迫る“住宅地の落とし穴”
皆さんは、住宅の裏手にある「擁壁(ようへき)」をご存じでしょうか?
傾斜地や段差のある場所に設置されるこの構造物は、土砂の流出を防ぎ、安全な暮らしを支える重要な役割を果たしています。
しかし、老朽化・施工不良・自然災害などを背景に、全国で擁壁の倒壊事故が増加しているのをご存じでしょうか?
本記事では、
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地域住民の皆さまに向けた注意喚起
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行政への問題提起
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専門業者としての具体的な解決策のご提案
という3つの視点から、擁壁のリスクとその対処法について解説します。
■ 【事例紹介】実際に起きた擁壁倒壊事故
◯ 2025年/東京都杉並区
住宅地で2025年9月30日に起こった住宅の倒壊事故。 地盤面から高さ4~5mの擁壁が崩れ、上部に立っていた木造の戸建て住宅が崩落した。 崩れた擁壁や住宅のがれきは前面の区有通路を塞ぎ、一部は隣接するマンションのベランダまで達した。
これは、特別な場所で起きた事故ではありません。
どの地域にも起こり得る“生活インフラの落とし穴”なのです。
■ 【警鐘】行政も見過ごしてきた「老朽化擁壁問題」
多くの自治体では、私有地の擁壁に対する点検義務や安全基準の適用が甘いのが現状です。
その結果、数十年前に建てられた古い擁壁が、定期点検もされないまま放置され、静かに危険度を増しています。
さらに問題なのは、
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住民が危険に気づいていない
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行政に報告・補助制度が存在しない
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倒壊後に責任の所在でトラブルになる
という三重苦の構造です。
今こそ、地域・住民・行政が連携して「見えないインフラ」を守る時代です。
■ 擁壁が倒壊する主な原因
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設計ミス(地盤強度の誤算、強度不足)
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施工不良(鉄筋不足、排水処理の不備)
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経年劣化(ひび割れ、内部の水圧上昇)
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豪雨・地震(設計以上の外力)
■ 【チェックリスト】あなたの家、大丈夫ですか?
✅ 擁壁にひび割れ・膨らみ・傾きがある
✅ 水抜き穴から水が出ていない
✅ 擁壁の上に重たい倉庫や建物がある
✅ 築30年以上で一度も点検していない
1つでも該当したら、すぐ専門家に相談してください。
問題が起きてからでは遅すぎます。
■ 倒壊したときの責任と補償は?
◯ 民法717条「土地の工作物責任」
擁壁が倒壊して他人に損害を与えた場合、所有者が責任を負うことになります。
たとえ老朽化が原因でも、適切な管理を怠っていたと判断されれば賠償義務が発生します。
◯ 火災保険・地震保険で補償される?
一部の特約で補償される場合もありますが、「老朽化による損壊」は対象外となることが多いため注意が必要です。
■ 【解決策】私たちがご提供できること
私たちは、地域の安全を守るために以下のサービスを提供しています:
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擁壁の点検・診断のご相談
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必要に応じてドローンやAIによる高精度調査
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補修・補強の設計および工事のご相談
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保険適用のご相談
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行政への報告書作成サポート
■ 地域の皆さまへ:あなたの気づきが、街を守ります
擁壁の倒壊は、他人事ではありません。
「少しでも気になる」「見た目が不安」と感じたら、迷わずご相談ください。
一人の気づきが、地域全体を守ることにつながります。
■ 行政関係者の方へ:放置されるインフラに未来はない
既存の擁壁に関する実態調査、制度設計、補助金の仕組みづくりが急務です。
私たちは自治体と連携し、より安全な街づくりのための支援も行っています。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
📩 ご相談・お問い合わせはこちらから
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メール:furukawa@furukawa-gyousei -office.com
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電話:03-3306-2361
※擁壁に関するお悩みに丁寧に対応いたします。
■ 最後に:備えあれば憂いなし
擁壁は「気づかないまま危険が進行する構造物」です。
しかし、早期の点検と対策によって、そのリスクは大きく減らせます。
わたしたちと一緒に、安心できる未来をつくっていきましょう。
